Mg脱離酵素はクロロフィルのMgを外してクロロフィルの分解を開始します。Mg脱離酵素がどのようにしてMgを外しているのか分かっていません。この反応のように有機物から金属を外す酵素反応は稀なものです。
最近私たちはMg脱離酵素の構造(PDB:7Y5Y)を明らかにしました。この図はクロロフィル(緑色の分子)が結合した状態の予想図です。構造が明らかになったことから反応機構の解明も進むと思われます。反応機構の解明はタンパク質工学への応用につながると期待されます。
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